未知の世界4


それから車で沖縄の街に入った。






当たりは薄暗くなり始めていた。







沖縄って失礼な話、さとうきび畑だらけだと思ってた。




こんなに都会があるんだ。






しかも顔が濃いし、外国の人も多いから、日本であることを忘れちゃう。





海だってすごく綺麗!







沖縄ってこんな素敵なところだったんだ。








そして幸治さんが連れてきてくれたお店は、沖縄の郷土料理店。






とてもオシャレなんだけど、味はいつか食べたことのあるような懐かしい味。





初めての沖縄料理なのに。






だけど、調子に乗って食べられない。









だって・・・・・・。









あまり塩分の濃いものは、心臓によくないから。






 


「かな、どうした?食欲ないか?」










「いえ、塩分の摂りすぎは良くないかなって。」








「大丈夫だぞ。






ここの料理、塩分が濃い味付けに思えるけど、そんなことないんだ。





そういうふうに引き立ててるだけで、塩分はかなり控えめ。









ここな、病院の患者さんの親御さんに聞いたんだ。」






「え?」






「沖縄から治療のためにやってきた子がいて。







その親御さんと世間話してたときに聞いたんだ。






結構、沖縄の人で健康に気を遣ってる人とか、お年寄りなんかが特に利用してるみたいだぞ。」






へ~。知らなかった。






そして何よりも、






「幸治さんって、仕事中に世間話なんてするんですねっ。」 





そこに驚いた。






「ハハッ。世間話ほど大切なものはないぞ。






子供相手だから、かなみたいに子供と話すのを得意としてれば、一番いいんだけど。






でも、子供のことをよく見てる親御さんからも、貴重な話が聞ける。






ただ診察のときに親御さんから、子供の異変について聞こうと思っても、親御さんも緊張してるし、言い忘れたこともある。





異変だけじゃなくて、その子その子の普段の生活や習慣、それに性格だって聞いておかないと。






それらが治療の役に立つんだ。」






「へ~、そうなですね。」






幸治さんはやっぱりすごいっ!!!






私もこうなりたいな。






幸治さんと話ながら食事をしていると、あっという間に時間が過ぎていった。





普段忙しい幸治さんと、こうやってゆっくり話せるなんて今しかない。





これから忙しい毎日を送るんだろうな。