未知の世界4


「かなちゃん、起きたね。





かゆいけど、かゆいときはナースコールしてね。






かくと余計にかゆくなるから。






これからかゆみ止め注射するからね。これでだいぶ落ち着くよ。」






早く早く、注射してください。






こんなこと思ったの初めてかも。






「かな、何か変な物食べたか?」






幸治さんに聞かれる。






う~ん・・・・・・。






「水膨れに何か塗ったのか?」






あ、水膨れのこと忘れてた。でも薬は塗ってない。それは大学での医務室でも。





私は首を左右に振って、口を開いた。







「幸治さん、ごめんなさい。」






「ん?」






「手の平の水膨れのこと。幸治さんにお粥作ってたんだけど、つい熱い鍋を触っちゃって。」





「まぁ、俺もかなに迷惑かけてたし、悪かったな。早く気付いてやれなくて。もう大丈夫か?」






そういって、私の右側に来て手を触る。





「手まで腫れ上がっててよく水膨れが分からない・・・・・・。

















まぁこの腫れが引いたら、水膨れの薬を皮膚科でもらえばなんとでもなるから。」






「良かった。」








話しているとかゆみがだいぶ減ってきた。






そんなことを考えていると、カーテンが開いた。






「かなちゃん、大変だったね。」






あ、進藤先生。






私の主治医の進藤先生が来た。






「これ、血液検査の結果。」






早川先生と幸治さんが目をやる。






何だったんだろ。このかゆみの原因。






すると幸治さんがこちらを見る。






「かな、最近何か薬飲んだか?」






あ、市販の薬。






「はい、家の救急箱に入ってた風邪薬を・・・・・・。」






「バカッ!勝手に飲むな!」






「え?え?だって、そのための救急箱じゃ・・・・・・」






「風邪引いてたならちゃんと言いなさい!」






「幸治さんの風邪もあの薬で治ってたし。」






「かなには強すぎるんだよ。






今まで市販の薬って飲んだことあったか?」






「喘息になる前、すごく昔ですけど、一度だけ。」






「それだよ。






かなちゃんには薬の免疫があまりないから、病院で出す余分な成分の入っていないものでないと、こうやって副作用で蕁麻疹(じんましん)が出ちゃうんだ。」






進藤先生が会話に入る。







「え・・・・・・。副作用。」





「いつも体調悪くても黙ってるから、こういうことになるんだぞっ。」






と言うと、幸治さんは私の顔を両手で挟んできた。





「うひゃっ、ごへんっなひゃいっ!!!」





アンパンマンみたいな顔にされる。





その顔を見て、皆が笑った。






ひどい・・・・・・。






でも理由が分かって良かった。