未知の世界4


~その頃、幸治は。







「佐藤先生、今日は上がってください。






今日は僕の当直ですから、佐藤先生の患者さんは僕が診てます。」






早川先生が幸治に声を掛けた。






そう、昨日の夕方、マンションの前でかなに会った幸治は、帰ってくるなり担当患者の容態が悪くなり、それから病院に戻って寝泊まりをしていた。





お昼に一度帰ったが、再び病院に戻り仕事をしていた。






「すいません。もし何かあれば、いつでも連絡ください。」







「えぇ。






それより、かなちゃんの話を聞いてあげた方がいいかも知れません。






幸治は早川先生に、昨日のかなの様子を相談していた。






「えぇ、話してくれるかわかりませんが。






それではお先に失礼します。」






そういって病院を後にした。






皮膚科で処方してもらった傷薬を手にして。