未知の世界4


翌朝、幸治さんの熱はすっかり下がっていた。





市販の薬でこんなにも早く治るなんて、信じられない。






そんな体がうらやましい。






もし、高校時代に喘息にさえなってなければ、そんな体が手に入ったと思うけど、そしたら幸治さんに会えなかった。






それを考えると、たまに、喘息に感謝している自分がいる。






「ありがとうな。」






あれこれ考えながら幸治さんの見送りをしていると、玄関で幸治さんに頭を撫でられた。






不意にそんなことを言われたから、つい照れて下を向いてしまった。






「ビビったろ?俺の驚異的な回復力。」






そういわれ、今まさに考えてたことを言われ、言葉が出ず、思わず勢いよく頭を上下に振った。






「じゃあ、行ってきます。

 


  

かな、今週も無理せず大学に行けよ。」







「はい。」






といい送り出した。






いつも幸治さんは優しい言葉をかけてくれる。






特に家にいる時間が長ければ長いほど。






というのは、私が入院なんかして体調を壊せば、優しさより厳しさが出てきて、ただ怖いだけ・・・・・・。






この日がいつまでも続くといいな・・・・・・。






そんなことを思いながら、今日の一日がスタートした。