「かなちゃん、落ち着いて聞いてくれ。」 そう言うなり、ベッド沿の椅子に腰掛ける進藤先生は、正直、落ち着いてない。 「ドナー提供があった。 検査の結果、君の心臓に相応しいことかわかった。 さっそく、手術を始めたい。」 …きた。 その時が…。 私がうなづくなり、進藤先生が持ってきた同意書など、数々の書類を幸治さんと書き上げた。 そして検査をして、一時間後には手術となった。