何もかもを受け入れられなくて、黙ったまま時間が過ぎた。






「かなちゃん、話を進めるね。」







進藤先生が再び口を開く。








まだあるんだ・・・・・・。









「しばらく入院して欲しい。







そこで検査して、体力の回復を待って様子をみたい。






場合によっては、もう一度手術をしたい。」







また・・・・・・、また手術・・・・・・。






もう嫌だよ。







またアメリカからお父さんを呼んで?







もういいよ・・・・・・。







「今日はとりあえず、自宅に帰って入院準備をして」








「いいです・・・・・・。」







進藤先生の言葉を遮って意見した。







「手術も入院もいいです・・・・・・」








「かなっ!!!そんなわがまま通用すると思ってるのか?」








「いいです・・・・・・。







これから先もこんなんじゃあ、もういいです。」









「かなちゃん、投げやりになってはダメだよ。






せっかくここまで来たんだから。」







「・・・・・・。」







「とりあえず、机の荷物を片付けて帰るぞ。」







幸治さんにそう言われ、手を引かれて立ち上がる。
















そのあと、どうやって私は荷物を片付けたのか覚えてない。







マンションに幸治さんと戻ってきて、今、自分の書斎のベッドに座っている。