ふぅ。緊張するな。
一呼吸おいてから。
「実はね、私、ずっと前から一緒に住んでる幸治さんのことが好きで・・・・・・。」
と二人がこの言葉を聞いて、どんな反応をするか見てみる。
あれ?無反応。
「『で?』」
たけるとまいが口をそろえていう。
「え?」
「いやいや、そんなこと前から知ってたから。続きを・・・・・・」
「ぇえ!!!!」
つい声を上げてしまった。
「何度かお見舞いに行ってて、佐藤先生とかなを見てきたけど、お互い好きなんでしょ?」
さらっとまいが言う。
「は、はい・・・・・・。よく分かったね。」
なんで分かっちゃったかな。
「それでそれで?」
「幸治さんの親にも認めてもらって、来年、結婚式を挙げることになりました。
その日が3月なんだけど、二人とも参加してくれるかな?」
「『もちろんっ!おめでとう!』」
『そうだと思った!』
たけるが得意そうに言う。
「うん、私も!
でもまさかかなが、自分たちのことを私たちが気付いてないとは思ってもなかった。
っていうことは・・・・・・。かなはまだ気付いてないよね?」
「何を?」
「エヘン!
私とたけるのこと・・・・・・。」
というとさっきまで大きな顔をしていたまいが、モジモジしながらたけるを見た。
え?ということは・・・・・・。
「ぇえー!!!!!!ふ、二人、付き合ってたの!?」
また大きな声を出してしまった。
「うん。やっぱり知らなかったね。」
「知らなかった!二人以外に大学の友達がそんなにいないから、二人のことを他の人から聞くことはないから。で、いつから?」
『まぁ、俺がアメリカから帰ってきてからだから、かなは手術に入院に、気づける訳がないんだけどね。』
たけるが説明する。
遅れて知ったけど、すごく嬉しかった!
「そうなんだね、二人ともおめでとう!!!」
「そっかぁ、かなは後一年で結婚かぁ。
まぁ、今まで奥様同様のことをしてたんだし。
何も変わらないよね。」
「奥様同様って!!!婚約したけど、そんな彼女と彼氏らしいことをほとんどしてないから・・・・・・。」
「え!?そうなの!?
佐藤先生って、意外だね!」
『それほどかなを想ってるってことだろ?』
とたけるがまいに言う。
「そうだね、お幸せにね!何か式の準備で手伝えることがあったら言ってね!私、お姉ちゃんの結婚式の準備に、すごい付き合わされたから。」
「よろしくお願いします。師匠!」
私は深々と頭を下げる。
本当にいい友達を持ったな。



