未知の世界4


今回の当直は珍しく、朝までぐっすり眠ることができた。





朝の回診を終えて、午前中にカルテを整理して何もなければ帰れる。






帰り際、石川先生が私の方を向いた。






「もう上がるけど、吸入だけはしてけよ。」






そう他の人には聞こえるかどうか分からないくらいの声で。






「あ、はい。」






帰ることしか頭になかった私は、思い出したかのように検査室に向かった。