未知の世界4


長い聴診を終え、胸元を閉じる。





「今日は何もなければ早めに休むぞ。」






あれ、どうだったんだろ・・・・・・。






「次の健診は?」






「来週あります。」






「主治医は?」






「内科の進藤先生です。」






「わかった。」





それから石川先生は休憩室を出て行った。






私は休憩室のカーテンを開けて、進藤先生の隣にある自分の席に座る。







あ・・・・・・聴診を受けただけで、今の病状について伝えるのを忘れてた。






「あ、あの、石川先生・・・・・・。」







と仕事を始めた石川先生に話しかける。







「その、最近の健診結果なんですが・・・・・・。」







「あぁ、さっきのでだいたい分かった。」








えっ!?







「そ、そうですか。」






そう言われそれ以上言葉が出てこなかった。






聴診だけで分かるなんて、石川先生はすごいな。





それとも私の体が弱ってるのか・・・・・・。





そんなことを考えながら、カルテの整理を行った。






その日の当直は、特に何もなく、石川先生の言ったとおり、早めに寝ることになった。