医局に戻ると、私たち当直以外に残っていたのは数人の先生方だった。
医局の中にある休憩室でこれから面談する旨を、石川先生が他の先生方に伝え、面談室に二人で入ると外から見えないようにカーテンを閉めた。
指導員と研修生との面談なので、個室にカーテンを閉めても何ら誰もやましく思うようなことはない。
他の先生よりも当の私は、突然の面談に、さらに先程の発作で石川先生を怒らせてしまったと思うと、緊張が走った。
休憩室に置かれたソファに腰掛けるよう促される。
ソファの前には机があり、その前にはソファが置かれているので、石川先生は私の反対側のソファに座るもんだと思っていた。
ドスッ!!!
え?
横を見れば石川先生が私の方を向いて座っている。
驚いた私の顔を石川先生が見ている。
あ・・・・・・れ?
「聴診するから服上げて。」
そう、石川先生の首には、聴診器がいつでも使えるように引っ掛かっていた・・・・・・。



