ガチャッ
トイレの鍵を閉める。
「ゲホ!!!ゲホゲホケホっ!!!」
さっき走ったせいか、最近の疲れがドッと出たせいか・・・・・・、
トイレに入って一息ついた瞬間っ、発作が出てきた。
「ハァハァハァハァハァ・・・・・・。
ゲホゲホケホ!!!ゲホゲホケホ!」
ふぅ~と呼吸を難度も整える。
そんな時にでも思うことは、白衣のポッケに入ったPHSが鳴らないことを願う。
「ハァハァハァハァハァ。」
15分ほどトイレにこもって、ようやく落ち着いた。
鍵を開けて、洗面器でうがいをする。
フラッと体が洗面器に倒れかかる。
貧血・・・・・・。出てきてる。
少し座って目を閉じる。
目を開けたら、ゆっくり立ち上がる。
よしよし・・・・・・。何とか立てた。
フラフラした体が医局につくころにはきっと、治ってるはず。
手すりに掴まって歩く。
「おいっ。」
ビクッ!!!
と呼ばれた方を見ると、トイレを出たところに石川先生が立っていた。
「は、はい・・・・・・。」
恐る恐る返事をする。
「トイレにこもって、一人発作に耐えてるんじゃないよ。」
どこか苛立ちを感じている言い方の石川先生。
怒らせたっ!
「ごめんなさい!!!仕事中にっ!」
頭を勢いよく下げる。
「そうじゃなくて、
それがあるだろう。」
そういって私の白衣のポッケを指差した。
「PHS・・・・・・?」
「そうだ。
発作が始まったなら、連絡くらいしろよ。」
あ、、、、、
「とりあえず、医局に戻るぞ。」
発作のこと、知ってたんだ。
確か、早川先生が簡単に言ったって。
ということは、私はどこから話せばいいんだ・・・・・・。
石川先生の後ろで医局に向かう途中、短い時間で必死に頭を回転させた。



