未知の世界4


ガチャッ






トイレの鍵を閉める。


 


 
「ゲホ!!!ゲホゲホケホっ!!!」







さっき走ったせいか、最近の疲れがドッと出たせいか・・・・・・、






トイレに入って一息ついた瞬間っ、発作が出てきた。






「ハァハァハァハァハァ・・・・・・。







ゲホゲホケホ!!!ゲホゲホケホ!」






ふぅ~と呼吸を難度も整える。






そんな時にでも思うことは、白衣のポッケに入ったPHSが鳴らないことを願う。






「ハァハァハァハァハァ。」







15分ほどトイレにこもって、ようやく落ち着いた。






鍵を開けて、洗面器でうがいをする。






フラッと体が洗面器に倒れかかる。






貧血・・・・・・。出てきてる。  






少し座って目を閉じる。







目を開けたら、ゆっくり立ち上がる。








よしよし・・・・・・。何とか立てた。






フラフラした体が医局につくころにはきっと、治ってるはず。






手すりに掴まって歩く。






「おいっ。」






ビクッ!!!






と呼ばれた方を見ると、トイレを出たところに石川先生が立っていた。

 

    

「は、はい・・・・・・。」





恐る恐る返事をする。






「トイレにこもって、一人発作に耐えてるんじゃないよ。」






どこか苛立ちを感じている言い方の石川先生。






怒らせたっ!






「ごめんなさい!!!仕事中にっ!」






頭を勢いよく下げる。






「そうじゃなくて、





それがあるだろう。」







そういって私の白衣のポッケを指差した。



  



「PHS・・・・・・?」







「そうだ。






発作が始まったなら、連絡くらいしろよ。」






あ、、、、、







「とりあえず、医局に戻るぞ。」






発作のこと、知ってたんだ。     







確か、早川先生が簡単に言ったって。







ということは、私はどこから話せばいいんだ・・・・・・。







石川先生の後ろで医局に向かう途中、短い時間で必死に頭を回転させた。