小児科に戻ってきて一週間が経った。
石川先生は早川先生とは違って、わざわざ面接を設けるような方ではなく、一週間経った今でも深く話をできる時もなく、結局まだ最近の体調について話せてない・・・・・・。
夜は早く帰れる時もあれば、遅いときもある。
そんなある日。
石川先生は用事があるといい、早めに帰宅されたので、私は医局で残った仕事を片付けていた。
「かなちゃん、どう?体調は?」
久しぶりに早川先生と話す。
「はい、今のところは発作もなくて、安定してます。」
「そう、なら良かった。
今日の吸入は終わった?」
「はい、今日は石川先生が早く帰宅されたので、時間内に検査室で済ませました。」
「あんまり吸入できてないでしょ?」
実は・・・・・・。今度の健診が不安。
「そういうときは、帰ってからみっちりやらされてます・・・・・・。」
幸治さんにって言わなくても伝わってる。
「石川先生には、喘息と心臓のこと、少しだけ話してあるよ。
詳しくは本人から言うでしょうって言っておいたけど・・・・・・。
話してないんじゃない?」
少し眉間にシワの寄る早川先生。
「は、はい・・・・・・。
なかなか言いにくくて。」
「ハハ。まぁ確かに。
仕事命って感じの方だからね。
でも、大切な部下の体のことは、自分が一番把握していたいと思うんじゃないかな?」
「そうですよね。
明日話せたら話してみます。」
そういい、仕事に戻った。
はぁ、早川先生は今でも主治医なくらい私の体調を気にしてくれてる。
ありがたいんだけど、今は同じ職場の人間としてみてほしい。
なんか、特別扱いされてる気がするし。



