未知の世界4


小児科に戻ってきて一週間が経った。





石川先生は早川先生とは違って、わざわざ面接を設けるような方ではなく、一週間経った今でも深く話をできる時もなく、結局まだ最近の体調について話せてない・・・・・・。






夜は早く帰れる時もあれば、遅いときもある。






そんなある日。






石川先生は用事があるといい、早めに帰宅されたので、私は医局で残った仕事を片付けていた。






「かなちゃん、どう?体調は?」






久しぶりに早川先生と話す。






「はい、今のところは発作もなくて、安定してます。」 






「そう、なら良かった。






今日の吸入は終わった?」







「はい、今日は石川先生が早く帰宅されたので、時間内に検査室で済ませました。」








「あんまり吸入できてないでしょ?」







実は・・・・・・。今度の健診が不安。







「そういうときは、帰ってからみっちりやらされてます・・・・・・。」






幸治さんにって言わなくても伝わってる。







「石川先生には、喘息と心臓のこと、少しだけ話してあるよ。





詳しくは本人から言うでしょうって言っておいたけど・・・・・・。






話してないんじゃない?」







少し眉間にシワの寄る早川先生。






「は、はい・・・・・・。






なかなか言いにくくて。」







「ハハ。まぁ確かに。






仕事命って感じの方だからね。






でも、大切な部下の体のことは、自分が一番把握していたいと思うんじゃないかな?」







「そうですよね。






明日話せたら話してみます。」






そういい、仕事に戻った。









はぁ、早川先生は今でも主治医なくらい私の体調を気にしてくれてる。






ありがたいんだけど、今は同じ職場の人間としてみてほしい。







なんか、特別扱いされてる気がするし。