少しすると、部屋に戻ってきた幸治さんの手には、吸入器セットとゼリー。
「こんな遅いと食欲ないだろ?」
といい目の前にゼリーを出してきた。
「ありがとうございますっ。」
そういってゼリーに手を伸ばそうとすると、
「こっちが先。」
と言われ、吸入器をセットしはじめた。
ですよねぇ。
「ここ最近、他の科での研修はハードだったろ?
まともに吸入できる時もなかっただろうし。
薬だけで何とかしてきたみたいだから、小児科に戻ってきた今は、倒れないようにしろよ。
それから、指導員には持病のこと話したか?」
「ゲフッ!!!」
吸入をしながら聞いてたから、突然の不意打ちにむせた。
「ま、まだです。
今日は忙しくて。」
「そうか。早川先生からは軽く引き継いでもらったみたいだけど、詳しくは言ってないみたいだ。
ちゃんと話せよ。」
一応頷く。
そんな様子を見てたからか、
「しらんぞ、ちゃんと言わないと。」
と言われ、イラッとした気持ちを抑えながら、吸入を終えた。
ゼリー食べる気、なくした・・・・・・。
半分だけ食べて、後は明日。
先に布団に入っている幸治さんには気付かれないように。
リビングから戻って、既に日が変わっていたので寝ることにした。



