未知の世界4


少しすると、部屋に戻ってきた幸治さんの手には、吸入器セットとゼリー。






「こんな遅いと食欲ないだろ?」






といい目の前にゼリーを出してきた。






「ありがとうございますっ。」






そういってゼリーに手を伸ばそうとすると、





「こっちが先。」






と言われ、吸入器をセットしはじめた。





ですよねぇ。





「ここ最近、他の科での研修はハードだったろ?





まともに吸入できる時もなかっただろうし。





薬だけで何とかしてきたみたいだから、小児科に戻ってきた今は、倒れないようにしろよ。







それから、指導員には持病のこと話したか?」







「ゲフッ!!!」






吸入をしながら聞いてたから、突然の不意打ちにむせた。






「ま、まだです。






今日は忙しくて。」







「そうか。早川先生からは軽く引き継いでもらったみたいだけど、詳しくは言ってないみたいだ。






ちゃんと話せよ。」







一応頷く。








そんな様子を見てたからか、







「しらんぞ、ちゃんと言わないと。」







と言われ、イラッとした気持ちを抑えながら、吸入を終えた。
 





ゼリー食べる気、なくした・・・・・・。






半分だけ食べて、後は明日。







先に布団に入っている幸治さんには気付かれないように。







リビングから戻って、既に日が変わっていたので寝ることにした。