「どう?体の痛みは?」
部屋に上がってもらって、煎れたてのコーヒーを出すと、隣に座るように促されながら、聞かれる。
「昨日よりはだいぶ痛みが引きました。」
「そう・・・・・・。実はね、僕が入っていいことなのか分からないけど。
幸治くんに昨日のことを聞いてね。
その、今朝湿布を貼らずに出勤してきたって聞いたもんだから。
幸治くんに許可を得て、君に湿布を貼りにと思ってね。」
夫婦のケンカを耳にしてしまったからか、すまなそうな進藤先生。
でも、私の体調のことは、全て聞いてると思うから、私には今更だった。
「すいません、わざわざ。
進藤先生は、今日お休みですか?」
「いいや、当直明けだよ。」
「ぇえっ!すいません!」
「大丈夫だよ。僕は隣のマンションだから、帰宅途中についでにね。」
そんな、すごい迷惑かけてるし。
「はい、じゃあ背中から貼るから、背中見せてくれる?」
あ・・・・・・、そうか。湿布を貼ってもらうには服を脱がなきゃ。
主治医の進藤先生でも恥ずかしいな。ブラジャーも外さないといけないし・・・・・・。
と後ろのホックに手をかける。
「あ、大丈夫だよ。外さなくても。」
え?そうなの?
幸治さん、昨日の朝、私をパンティ一枚にしてたよね?
もうっ!!!
ヒヤッ
湿布を貼られる度に体が冷えていく。
進藤先生も私の体が冷えないように、貼った湿布の上に手を当てていく。
貼るときに肩を固定している手から、温もりを感じる。
恥ずかしかったけど、下半身も貼ってもらった。
自分でやるとどうしてもズレちゃう。
「ありがとうございました。このためにわざわざ来ていただいてすいませんでした。」
「いや、このためだけじゃないよ。」
え?
そういうとコーヒーをすする進藤先生。



