バンッ!
と勢いよく扉を開けた。
「ハァハァハァ・・・・・・。」
まだ鍵がされてなかった。
「悠斗くんっ!!!」
そういいながら、屋上を走り回った。
あれ?
いない。
どこを見てもいない・・・・・・。
と思っていると、屋上に出る扉の上の屋根に、悠斗くんが座っていた。
「悠斗くんっ!!! 」
悠斗くんは私を見ずに俯いたまま。
私は慌てて階段に手をかけた。
「悠斗くん、どうやって登ったの!?」
と私が階段を上りはじめると、突然悠斗くん屋根から前のめりになった。
もしかしてっ!!!
階段から飛び降りて、悠斗くんを受け取るかのように下に走った。
ドンッ!
鈍い音と共に、全身に強い衝撃が走った。
「うっ・・・・・・。ウゥッ・・・・・・。」
仰向けの私の上で、俯せになって泣いている悠斗くん。
「悠斗くん、大丈夫!?」
と顔を起こすと、痛みが走る。
「どうして・・・・・・。どうして、僕だけこうなの?
何がいけないの?」
悠斗くんが上にいて、身動きがとれない。
「かなっ!!!」
その時、幸治さんの声がした。
「かなちゃんっ!悠斗くんっ!大丈夫?」
早川先生もいるみたい。
二人がすぐに悠斗くんをどかして、早川先生は悠斗くんを、幸治さんは私を診る。
「怪我は大丈夫そうだね。」
その声を聞いて、安心して気が抜けそう。
「かなっ!動けるか?」
おっと!気を抜いてる場合じゃなかった。
少し動くだけで全身が痛む。
「動けないんだな。」
そう幸治さんがいうと、誰かに電話でストレッチャーを要求している。
「大丈夫ですよっ!!!」
「ダメだっ!」
それ以上何も言えない・・・・・・。
私は白衣を着たまま、処置室に運ばれた。



