未知の世界4


バンッ!





と勢いよく扉を開けた。






「ハァハァハァ・・・・・・。」





まだ鍵がされてなかった。







「悠斗くんっ!!!」






そういいながら、屋上を走り回った。






あれ?







いない。







どこを見てもいない・・・・・・。






と思っていると、屋上に出る扉の上の屋根に、悠斗くんが座っていた。







「悠斗くんっ!!! 」








悠斗くんは私を見ずに俯いたまま。







私は慌てて階段に手をかけた。






「悠斗くん、どうやって登ったの!?」







と私が階段を上りはじめると、突然悠斗くん屋根から前のめりになった。






もしかしてっ!!!







階段から飛び降りて、悠斗くんを受け取るかのように下に走った。







ドンッ!







鈍い音と共に、全身に強い衝撃が走った。






「うっ・・・・・・。ウゥッ・・・・・・。」  





仰向けの私の上で、俯せになって泣いている悠斗くん。






「悠斗くん、大丈夫!?」






と顔を起こすと、痛みが走る。






「どうして・・・・・・。どうして、僕だけこうなの?






何がいけないの?」






悠斗くんが上にいて、身動きがとれない。






「かなっ!!!」






その時、幸治さんの声がした。





「かなちゃんっ!悠斗くんっ!大丈夫?」





早川先生もいるみたい。






二人がすぐに悠斗くんをどかして、早川先生は悠斗くんを、幸治さんは私を診る。






「怪我は大丈夫そうだね。」






その声を聞いて、安心して気が抜けそう。






「かなっ!動けるか?」






おっと!気を抜いてる場合じゃなかった。






少し動くだけで全身が痛む。







「動けないんだな。」







そう幸治さんがいうと、誰かに電話でストレッチャーを要求している。







「大丈夫ですよっ!!!」







「ダメだっ!」






それ以上何も言えない・・・・・・。








私は白衣を着たまま、処置室に運ばれた。