駐車場においてある救急車に私と未来ちゃんが乗る。
幸治さんは病院に連絡。
「未来ちゃん、今朝のことを気にしてる?」
小さく頷く未来ちゃん。
「私も未来ちゃんと同じように・・・・・・吸ってたよ。」
え?と私の顔を見上げる未来ちゃん。
「他の子には内緒だよ。
それが原因で、今も喘息患ってる。」
「え?先生が!?」
「そう。
まさかタバコで喘息になるなんて思ってもなかった。
今でも自分の過ちで、生活に支障を来してる。
こんな恥ずかしいことはないよね。」
「・・・・・・私、初めての入院で。
正直、一日目でもどうしたらいいか分からなかった。
何かあったらナースコールしてって言われても、何をどう喋ったらいいか分からないし。
知らない人たちばかりだし。
だから、ずっと辛くて・・・・・・。
でも大部屋になった時、皆が平然としてるの見て、私も暗い気持ちにならないようにって、努めて明るくしてた。
でも、今朝、男の先生に注意されて・・・・・・。
数日間しか入院しないかもしれないけど、長い間入院してる子たちと同じように、私だって辛い想いしてるのにって・・・・・・。
そう思ったら・・・・・・。嫌になってきて。
病院抜け出して、悪いことしてやろうって・・・・・・。
あまり好きじゃないけど、前にタバコを友達から教えてもらって、それで・・・・・・。」
最後は言葉に詰まりながら話す未来ちゃん。
私はそっと彼女を抱きしめた。
「辛かったね。
話してくれてありがとう。」
そういうと、そらに嗚咽をもらしながら泣いた。
その様子を外から見ていた幸治さんは、車に入らず、外で待っていてくれた。



