夕方になり、医局に一本の電話が入った。






「えっ!?





はい・・・・・・、






はい、分かりました。






こちらからも行きます。」






電話に出たたけるが私たちを見た。







「どうした!?」






早川先生が尋ねる。






「山田未来が夕食前からいなくなったそうです。






配膳の前に、同じ部屋の子が部屋から出ていく彼女を見ているそうですが、






配膳されて30分経っても戻ってこないそうで。







10分程前からナースステーションにいる看護師で院内を探したけどいないそうです。





先ほど警備員室の防犯カメラを確認したところ、病院から出ていく姿を確認したそうです。」







「分かった!医局長に報告して警察にも協力を依頼する。






たけるは親御さんに連絡して。」






早川先生が指示を出す。






「僕たちは外を探すので、早川先生はこちらで待機してください。」






幸治さんが早川先生に言い、私に目で合図をした。






私は救急セットを手にして、幸治さんと駐車場に向かった。