未知の世界4


「・・・・・・なっ!




か・・・・・・、、、、、・・・・・・な!」




ハッ!!!




目を開けるとそこには幸治さんがいた。




「こんなところで寝たら、風邪引くぞ。」




時計に目をやると22時。




1時間も寝てた・・・・・・。




「遅くなっちゃって悪かったな。」




ネクタイを外しながら幸治さんが言う。





「あれから何かありましたか?」





「あぁ、受け持ちの子が逃走して・・・・・・。」





それをずっと探してたっ!?




「かなも知ってるだろ?森良子って言うんだけど、かなが大学の時に入院中、脱走してた女子高生の。」





あ、あの子、森良子って言うんだ。





まだ会ってないけど。確か・・・・・・、





「心臓のオペは無事に終わってましたよね?」





「あぁ、でもなかなか退院できないんだ。」





「どうしたんですか?」





「まともに治療に向き合わないから、体力も落ちてて、退院後の生活も心配なことばかりだから。





それに親がな。」





え?





「手がかかるから、病院で看てくれって。」





「そんな・・・・・・。」  





ってことは彼女の帰る場所はないってこと?





親がいなくて嫌な思いをしてきた私には、親がいても幸せになれない子供もいるなんて、なんて不甲斐ない世の中なんだろうと思った。







「結局、皆が探し回るのを見ながら、逃げ回ってただけだから、外に行かれずに済んだけどな。」






確かに、外に行ってたら、どこにいるのか検討もつかない。






ん?






それって・・・・・・。






と幸治さんを見ればニヤニヤ。






「もうっ!」






「ハハハ。」