ドン!!!
あまりの鈍い音に、痛みよりもその音に驚いた。
酸欠状態で突然立ち上がり、今日一日、出そうで出なかった貧血に、今このタイミングで襲われた。
「おいっ!かな。」
床に突っ伏した状態で、顔を上げて幸治さんを見る。
「だ、大丈夫です。」
大丈夫だって言ってしまった以上、大丈夫なところを見せないと、と思い慌てて起き上がる。
「バカッ!貧血のときにすぐに立ち上がるな。」
と言われたけど、遅かった。
また体がふらついて、うまく起き上がれない。
「落ち着いて深呼吸。」
そういわれ、座った状態で幸治さんに背中を撫でられながら大きく呼吸をして落ち着く。
「膝と手をついて、ゆっくり立ち上がるんだ。
自分のタイミングで。」
そういわれてゆっくり起き上がる。
「そうそう。ここで慌てるとまた目眩が起きるから。」
幸治さんに体を支えられて起き上がることができた。
はぁ、まだ始まったばかりの仕事に、こんなにも悲鳴をあげてる。
きっとこんな姿を見てる幸治さんは、私にガッカリしてるんじゃないかな・・・・・・。



