あれから毎日、家か図書館であの資料とにらめっこして、分からないところは持ってる大学の参考書を見て調べる、の繰り返し。
外に出て動くってことがなかったから、食事制限していてもお腹がそんなに空かないから、順調に食べることができた。
そしていよいよ明日から病院に勤める。
「かな、明日だな。
もう準備は大丈夫か?」
明日は普通の会社でいう入社式になるわけだから、スーツで病院に行く。
「はい。荷物の方は大丈夫です。」
「そっか。心の準備は?」
「考えれば考えるほど不安です。」
「そうだな、食欲がほとんどないみたいだし。」
幸治さんが私の食べかけの料理を見て言う。
「一週間前から、明日のことばかり考えちゃって、全然喉を通らないんです。」
「うん。見てると痩せてくから、よく分かるよ。
最近くびれがしっかりしてきたもんなぁ。」
へ?
幸治さん、顔がいやらしい・・・・・・。
「もうっ。そういうことを、突然言わないでくださいよ~。」
「ハハハ!
かな、可愛いっ。
明日が大変だから、今日は我慢しとかないとな。」
もう・・・・・・!!!
「でも、ちゃんと食べないと、逆に体力なくなって心臓に負担かけるし、医者は食べれる時にしっかり食べないとダメだぞ。」
と突然医者の顔の幸治さんに、ポッと顔が赤らむのがわかった。
「は、はい。」
それ以上見ることができず、俯く。
「明日は適度に緊張して頑張れよ。」
「はい。」
結局食事は喉を通らず、その日は早く寝ることにした。



