幸治さんが作ってくれた朝ごはんを食べ終わると、それを片付け、再び寝室に戻った。
一人で寝るには大きすぎて寝にくいな。
そんなことを考えながらも、ふかふかマットのおかげでよく眠れた。
どのくらい寝たのか。
ピンポーン!
チャイムが鳴った。
私は眠たい目をこすり、ゆっくりとベッドから起き上がった。
あ、お母さん来るんだった。
お母さんを待たせないように、そのままの服で玄関に向かった。
ガチャ
「すいません、遅くなって。」
そういいながら玄関ドアを開ける。
「ごめんね、寝てたかな?お昼作りに来たわ。」
「え?もうお昼?」
なんて言いながら玄関にお母さんを通して、リビングへ向かう。
もうお昼だったんだ。
「すいません、何もしてなくて。」
「いいのよ、まだ昨日退院してきたばかりじゃない。
私はお父さんも昼間はいないから、暇なの。
お昼の準備してるから、休んでてね。」
「え?お父さん、日本にみえますよね?」
「そうよ。やごな病院や大学やらに顔を出してるのよ。
ついでに診察やらオペやらしてきてるみたい。
だから帰りが夜なのよ。」
「お父さん、お休みの時まですごいですね!」
「そうなのよ。まぁずっと一日一緒にいてもねぇ。」
すごいな。私なんて幸治さんと一緒に休みなんてほとんどないのに。
あっても私の体調の悪いときとか、昨日みたいに退院したときとか。
一日一緒にいれたら、すごく幸せなんだろうに・・・・・・。
「そうそうっ!今日の夜はお父さんもここに来るけどいいかしら?」
「もちろんです!泊まって行ってください!」
「あら、いいかしら。
ありがとう!かなちゃんはご飯までゆっくりしててね。」
そういわれ、リビングで私はやることもなく、部屋に行って、来週の大学に向けて勉強した。



