「で、結果なんだけどね。」
進藤先生が姿勢を正したので、私も正す。
やっぱりこれは逃げられないね。
「う~ん、たぶん疲れからだと思う。
飛行機にも乗ってるし、環境の違いもあるし。
それに美味しいものも食べてきたでしょ?」
そう、食事制限のある私だけど、新婚旅行中はだいぶ緩い食事をしていた。
旅行先ではいつものように、決められた食事はできないから。
できる限り頑張るということで、進藤先生から多少味の濃いものも許されてた。
あとは運動しないということだけど、あれは一体、運動に入るのか・・・・・・。
「まぁ、激しい運動もしたようだし。」
「へ?」
まさか・・・・・・。幸治さんに聞いた?
ニヤッと笑う進藤先生を見上げれば、
「体にそう書いてあった。」
なんて悪戯な顔で言う。
キャー!!!
だから言ったのにぃ!
私は耳まで真っ赤にして俯いた。
泣きたいよぉ・・・・・・。
「まぁまぁ。若いっていいねっ」
まだその話ぃ?
「冗談はここまでにして、
しばらくはしっかりと食事制限をしてね。
喘息は一週間に一回は病院に来て。
ここで働くまでそんなにないから、なるべくそこまでには万全の体調になってほしいから。
まぁ、毎日ここに来るようになれば、毎日吸入ができるからいいけど。」
その言葉を聞いて、全身に鳥肌が立った。
そっか・・・・・・。この病院は私のかかりつけ。
忙しいからって、吸入を避けるわけにはいかないんだ。
「はは、本当嫌いだねっ。」
難しい顔の進藤先生が、いつもの穏やかな顔に戻った。
それから、しばらくすると幸治さんが現れ、一緒に帰ることになった。



