はっ!!!
目を覚ますと、心電図の時にいた部屋ではなかった。
吸盤は外されて、その代わり腕には点滴が付けられていた。
「いつの間にっ!!!」
トイレに行こうとベッドから起き上がり、その勢いでベッドから降りた。
その瞬間っ、
ドタッ!!!
「あっ!」
目の前が歪んで見えたと思ったら、大きく床に転がってしまった。
シャッ!!!
カーテンか開き、看護師さんが入ってきた。
「あら、目覚めたのね。
大丈夫?たぶん貧血だと思うわ。
ゆっくり起きましょうね。」
幸いにも点滴は抜けず、看護師さんに支えられたまま立ち上がった。
「あの、おトイレに・・・・・・それと、ここは?」
「ここは、処置室よ。
心電図の時に眠っていたみたいで、進藤先生が寝かせるようにって処置室を手配してくれたの。
ゆっくり眠れた?」
「はい、寝過ぎてボーっとしてます。」
「なら良かったわ。おトイレはこちらよ。」
そういわれ、看護師さんに近くのトイレに案内された。



