「…そのっ…」

「早くしないとこのまま押し倒しますよ?」

「なっ…えと……その……………好き…。」

思わずこちらの顔まで赤くなってしまい、それがばれてしまわぬように秀吉殿に口付けをする。
先程宴会場でしたのとは違い、舌を絡めながらする口付けに秀吉殿は精一杯してくれてるのが可愛くて長くしてしまう。

「は、半兵衛…もう…んっ…」

もう駄目と言いたいのだろうが、言わせないようにし息が続かないのか必死に着物を掴む秀吉殿を追い込む。

「はぁ…半兵衛…長い…はぁ…。」

「秀吉殿が可愛くてつい。」

息を懸命に整えようとする秀吉殿をゆっくりと布団に押し倒し、上に乗っかる。秀吉殿は顔をそらし目を合わせないようにしていた。
そんな秀吉殿の手に指を絡ませ握る。

可愛らしいのと月明かりで美しく見える秀吉殿をじっと見ていると小さな口が恥ずかしそうに開いた。

「その…半兵衛…」

「ん?…なんです?」

「あの…だな、あまりじっと見るでない…。」

そんな風に可愛く言われてしまったら我慢できるはずもなく、秀吉殿の首元へと顔を沈める。
軽く首元に口付けを何度かすると、秀吉殿の吐息が少し荒くなっていた。

「首元、弱いのですね。」

「うるさい…んっ…。」

「ふふっ声…可愛いです。」

「…だからっ…あっ…!」

秀吉殿の耳を少し舐めると首の後ろに手を回してぎゅっと抱きついてくる。すっと頭を上げ軽く口付けをしてから、秀吉殿のおでこにおでこををつける。