既に秀吉は正常な判断など下せず、三成がもう一度ゆっくりと口付けをするとただ受け入れるだけだった。 「ん…」 三成は口付けをしながら漏れ出る秀吉の声に、今回の賭けに勝ったなと確信していた。 「殿…大丈夫です。」 「え…?」 「それがしがいますから。」 そう言って強く秀吉抱き締めた。秀吉は抱き締められながら涙を一筋流した。 その裏で三成は秀吉を強く抱き締めながら、口角を上げ笑っていた。