ゆっくりと、目を開くと
見た事もない豪華な部屋で
安寿は目を見開いた。


体を起こして周りを見渡す。


さっきまで、学校の屋上だったはず。
いや、そもそも――――――――。


胸に手を当てれば心臓が
ドクドクと、音を立てていた。


――――――――嘘、でしょ?


確かに自分は自殺した筈だ。
何せ屋上から飛び降りたのだから。