シューマはその後、AS部隊に配属が決まった。

「本日付で配属するシューマ少尉です。宜しくお願いします。」

シューマは所属する部隊の面々が集まるブリーフィングルームにて挨拶した。

静粛に隊員が聴いている中一人の東洋人が口を開いた。

「あんたが、没落王家のご子息か…噂で聞いているぜ？」

「止めろケン。」

部隊長のケネディがたしなめるがケンは続けた。

「国家統一戦争で最後まで抵抗したあのシューマ王国の王子でありエースパイロットの死神フォン…」

ケンがそこまで言うとシューマはケンの左頬に殴りかかった。

「てめぇ！！」

ケンはよろけた後に殴りかえすがシューマはそれを避けてケンに足払いを掛けて倒し倒れて仰向けになったケンの首に踵を押し付けた。

かなり苦しいのだろうケンの顔がみるみる赤くなる。

「躾のなってない犬だ…」

シューマはそう呟くとケンの首から踵を退けて他の部隊員に向き直る。

「そう言うわけで宜しく頼む。」

敬礼してシューマが言った。