ティアレ帝国…冥王星を消滅させて出現した惑星ティアレを母星として、星の全域に都市を建て緑のない灰色の星だ。

「戦況はどうだ？」

ティアレ帝国皇帝ティアレは配下に戦況を聞く。

「現在、月に陽動を掛けその間、地球へ向けて降下部隊が降下しました。」

「そうか…このまま敵の首都を占領し戦いを終わらせることが出きれば良いが…」

ティアレは元々この戦いに賛成ではなかった…。

ティアレ帝国を裏から仕切る元老院が国民を扇動した。

その裏には増え続ける人口を賄う食糧問題を解決すると言う思惑が有った。

今回の地球降下作戦はティアレの独断で敵の頭を潰してなるべく双方血を流さないように解決する思惑があった。

「彼らなら無事にやり遂げてくれます！」

「そうだな…」

降下作戦には精鋭騎士団であるゼロの騎士団を派遣している…。

「皇帝閣下…！」

元老院のドクトルが王座の間に入ってきた。

「どうした？」

ティアレは嫌な予感がした。

「今回の作戦…素晴らしいですな！」

「あ、あぁ…。」

「確実に作戦を成功させるために我、元老院摩可の騎士団を派遣し次元爆弾の使用を許可してあります…。」

「バカな！？勝手になんてことを！！」

ティアレは冷や汗をかきながら項垂れるのだった…