戦女神物語

「上も収まりつつある様です…。」

「その様子だな…俺達も帰艦する…。レオンに良い土産話ができた。」

シューマはそう言い緊張を解いた。

ヘルメットを脱ぎ棄て髪の毛を掻きあげる。

「ミハイル…その首輪…後で取ってやるよ。」

シューマはミハイルに言う。

ミハイルは最初は驚いた顔をするが直ぐに真顔に戻った。

「良いのか?」

「あぁ、一人反対みたいだが俺の権限で何とかなるだろうよ…。」

「感謝する。」

(認めん…絶対にいつか落としてやる…)

サリアだけは不満を隠してシューマ達の後ろに続き帰艦する。

その間トリガーに指を掛けて照準はミハイルを狙っていたのだった。