戦女神物語

「コゴロー班長…どうだこいつは?」

シューマは格納庫に着くなりコゴロー整備班長に新型機について聞いた。

「AS-07ヴァルキュリア…一部のナノマシン使用パイロット用に製作された機体だ。コイツは凄いぞ!!」

コゴローは興奮気味に言う。

シューマはヴァルキュリアを見上げる。
今までのASは機体毎に専用のパーツを使用し相互性は無く装甲を厚くしたりし防御力を上げていたが変わりに機動性を殺していた。
しかし、ヴァルキュリアは他のパーツとの相互性を可能にしASを構成するフレーム自体の強度を上げることにより機動性を下げることなく強度は今までのままで快適な機動性を得ることが出来たのだ。

「戦女神の名を持つ機体か…」

シューマはヴァルキュリアを見つめた。
細身のボディに肩と肘と脹ら脛に西洋の鎧の様な装甲が着いており頭部も神話に出てくるような戦女神の兜の様な形をしている。