シューマ達は何とか地球に帰還した…。

ムラサメ艦隊も多くの戦力と優秀なぱいろを失い満身創痍だった。

そんな中シューマは自身に出された辞令に憤りムラサメ艦隊の新司令に直接抗議しに行ったのだった。

「俺は今回の任務が終わったら退役する筈だった！これはどう言うことだ！？」

シューマは調査団の護衛任務が終わり次第退役する予定だったが今回のティアレ帝国軍との開戦で白紙となってしまったのだ。

「私に言われてもねぇ…」

新司令はシューマとさほど歳の変わらない女性だった。

（人材不足でもこんな若いのが新司令とは…）

シューマはそう思いながら続ける。

「ヘレナ少佐！あんた、上に確認は取っているのか！？」

「何度も確認をしているわよ！でも、上の連中はシューマ少尉は大尉に昇進し新機体のテストパイロット兼ムラサメ艦隊の新設AS隊遊撃隊の隊長として任務に就けとの一点張りよ！」

二人が言い争っているとサリアとレオンが割り込んできた。

「良い話だと思うけどなぁ…帰還早々昇進かぁ…。俺なんかなんも変わらんぜ？」

「ねー！お姉ちゃんも災難ねぇ…癖のあるパイロットばかりしかいないからねぇ…。」

サリアが言うとシューマ達は驚いた。

「お姉ちゃん！？」

「そうよ。私達は姉妹よ？」

「へぇー！こんな可愛いお姉ちゃんが居るなんて…」

レオンはヘレナを茶化すとヘレナはレオンをにらめつけてとんでもないことを言い放つ。

「上官侮辱罪で軍法会議に掛けてやるわ！！」

「うぇえっ！？」

「お姉ちゃん…職権乱用…酷いわ…」

３人が騒いでいるなかシューマは一人格納庫に向かった。

（あぁ言う空気は悪くはないが俺には無用だ…。）

シューマは先の大戦の際に暴走した多くの戦友を殺していた…結果…今は戦友も殆ど居らず孤独の身を味わっていたのだ。
なのでそう言う馴れ合いは極力避けていたのだ…。