戦女神物語

帰還したシューマ達は敵の捕虜を引き渡した。

「まさか、俺達みたいな姿とはな…」

シューマ達は異星人が地球人と変わらない姿をしているのに驚いていた。

「戦時下法に乗っ取り私を捕虜扱いしてくれるんだろうな?」

異星人が口を開く。

「驚いた。俺達と同じ言葉か…」

「あの人はどうなるんですかね?」

サリアが口を開く。

「さぁな、しかし、戦時下って言ってたな…」

シューマはそう言うと機体に戻ろうとする。

「出るのかシューマ!!?」

レオンがシューマを引き留める。

「いや、戦時下って聞いたからな。念のため待機する。」

「熱心だねぇ…」

「死にたくないしな。それに…」

シューマはパイロットスーツに取り付けてある思考型通信を使いレオンに話を続ける。

「もしかしたら本国は戦争中かもしれん…」

「どう言うことだ?」

「さっき、捕虜は此方に戦時下法に乗っ取り…と言った…。もしかしたら既に戦争状態に入っているかもしれん…」

「せ、戦争?!何処とだよ!?」

「決まっているだろう…異星人とだよ。この艦隊に本国から通信が届くのは早くて6日…その間に宣戦が布告されたんだろう…。」

「嘘だろ?!」

「嘘は言わない。取り敢えず今後はどうなるか分からないが死にたくなければ俺の指示に従って動け…。」

「わかったよ!今日の戦いを見て俺なんかじゃ隊長は務まらないな、司令に報告してシューマを隊長にして貰うよ。」

「そうか…」

その後敵艦隊は戦線から緊急離脱を始めたのだった