戦女神物語

「これが先の大戦を生き残ったパイロットの力…」

サリアは舌を巻いて感嘆する。

「サリア准尉!無駄に接近戦を仕掛けられるな!プルートゥじゃ接近されたら小回りが効かないぞ!」

「はい!」

「レオンも良く狙って撃て!」

「お、おう!」

シューマは二人にアドバイスを言う。

「って、お前もプルートゥじゃないかよ!」

レオンが突っ込みを入れるがシューマは呆れながら返す。

「ここまで、軍の質が落ちているのか…」

「なに!!」

レオンはシューマに食って掛かるがそんな3人を敵機の編隊が襲う。

「今は戦闘中だ…文句は後にしろ!」

シューマはそう言うとマシンガンを交わしながら敵機にビームライフルを撃ち込んだ。

敵機はビームの直撃を受けて高熱の粒子を浴びた装甲が溶解し燃料に火花が引火し爆発する。

「遅い!」

更に3機を高速機動で撹乱し撃墜する。

「凄い…」

「凄いものか…奴は死神だぞ?」

レオンはサリアに言う。

「レオン隊長…」

「だけど、奴にばかり良い格好はさせられん!援護するぞ!」

「はい!!」

二人はシューマの両脇に付きビームライフルで敵に牽制射撃を始める。

「3射後に突っ込む!後に続け!!」

シューマはそう言うと3射撃った後、ビームライフルを投げ捨てビームサーベルを持ち敵に突撃した。