「おーい大丈夫か?」 そんな声がする。 私はお屋敷にいた。 「えっと、ここは……?」 「舵本。俺の家や」 舵本……。 どうやら、病院でも警察でもない。 「ほんまびっくりしたで? お嬢ちゃん、道歩いてたら倒れてるしな?……大丈夫か?」 「えっ…と、その、迷惑かけましたよね、……すみません」 「ええよー。行くとこないんなら暫くここにおったらええし。」