嫌人除去法

次の日。案の定、取り巻き達は死んでいた。取り巻き達が乗っていた電車が横転したのだ。ほかの乗客は負傷だったが、何故か、取り巻き達だけくり抜かれたように死んだ。
“瑠璃仁奈は、人を殺す力をもっている”
そんな噂が流れるのも、仕方がなかった。いつしかあたしは浮いた存在になった。そしてあたしは、あたしを嘲笑う奴供をドンドン殺していった。

「ねえ、あなたなんでしょ?うちの生徒を殺してるの」
ある日、担任に職員室に呼ばれた。そして、こんなことを言われたのだった。あたしは、ムカついてムカついて、今すぐ殺したくなった。
・・・あたしは、神なんだから。

家に帰ると、お母さんが立っていた。
「・・・さっき学校から電話が来てさぁ。沢山の生徒を殺したんだって?この、人殺し」
「お・・・かあ・・・さ・・・」
「近付くんじゃないよ!クズ!あんたのせいで、外に出れなくなったんだからね、分かってんのか!?あんたなんて、死んじゃえ!」
その瞬間、あたしの世界は真っ暗になった。パソコンを開き、メールをチェックする。最近、そういう習慣がついた。メールは10件ほど。昨日いっぱい殺したしね♥
あたしはまず、担任を書き込んだ。次に、お母さんを書き込む。
『匿名:了解』
あたしは1人、ゲラゲラ笑った。

最近、ろくに水泳が出来ていない。
邪魔な奴が多いからだ。
コイツらを消せば、あたしの日々は、なお良くなって戻ってくるはずだ。

「お母・・・さん?」
一階に降りる。お母さんは首吊りロープで首を吊っていた。足元には大人の足片方乗るか乗らないかの小さな台。親指の太さほどある硬いロープ。床には、お母さんのヨダレと血が散乱していた。
・・・やったぁ。
死んでくれた。しかも、こんなにすぐに。あたしは思わず笑って。担任も、無残に死んでいることを願った。

つぎの日、学校に着くと、休校です、と言われた。死んだんだな、と思った。
どうしよう。物事が上手く進みすぎてこわい。幸せすぎて、こわい。あたしは家に帰った。学校に行かなくていいだけでも、軽やかだった。
「蒸し暑いっ・・・。」
汗でべとつくおデコを拭う。たしか、隣町に市民プールがあったはず。あたしは、プールバックにタオルとゴーグル、水着とキャップを詰めた。市民プールに行こう。