頑張らなくて良いんだよ

そして、風邪薬とか食べれそうな物とかを
買って、学の家のチャイムを鳴らした。


そうしたら、辛そうな学の声がした。



「学、私、唯」



少しすると、
学が玄関まで出てきた。



「入って」


「うん、お邪魔します」



玄関に入った途端

学に抱き締められた。



「えっ、ちょっ、学!」


「唯~、唯、唯」



何度も、私の名前を呼んだ。



「どうしたの?」



目が会うと、涙目で――



「唯の匂いしない、ズッ
唯の体温分かんない、ゴホゴホ」



つい、可愛いと思ってしまった。



「学、寝ないと治らないよ」


「唯、唯、ゴホゴホ、ゴホ」


「ほら、ベットいこう、ねっ」



学の部屋に行って、寝かした。



「学、大丈夫」


「唯、ごめんね」


「どうしたの?」



謝らなきゃいけないのは、私なのに……。



「だって、唯、怒らせた。
追いかけられなかった、電話も出れなかった」



そんなこと、気にして……。



「だから、嫌いでも良いから、今だけは
側に居て」



学が、泣いてお願いしてきた。



「うん、居るから、側に居るから、
寝て、早く元気になって」


「うん」



泣き止んだあと、直ぐに寝てしまった。