好きだと言う前に

「あ、はい…。」


「反応うすっ!悲しい!!」


「まだ来たばかりなんだ、緊張しているんだろう。」


いきなり連れてきたしな…。


「そっかー!お姉様!これからなにするのっ?」


「ああ、レンゲが風呂に入るから、私は本でも読もうかと…。」

「あっ!じゃあ私クリスにレンゲくんの服用意させるね!!」


そう言ったと思ったら、りんごは走り出した。


「こけるなよー!」


「はぁーい!後で持ってくるねー!!」


はぁ…まるで嵐だな。


「あの…みかん様、今の方は…?」


「あぁ……りんご、と言って、私の2つ下の妹だ。」


いつもああでうるさいけど、まあ可愛いものだろうな。


「そうなんですか…」


「と、いうか、私の名前やっと呼んでくれたな。」


「あ…はい。」


「人から名前を呼ばれるのは、嬉しいものだな。」


今まで呼ぶ人なんて、お父様とお母様くらいだったし…。


「そう、ですね…。」


「さあ、行こうかレンゲ、私の部屋はすぐそこだ。」