バンッ!





「…お母様!!鈴々斗!!」






私はルイくんに言われるがまま、自分の部屋へと向かった。




扉を開けるとそこには不思議そうな顔で私を見つめるお母様と弟の鈴々斗がいた。





「お姉様、どーしたの??顔が真っ青だよ?」







いつも通りの2人を見た私は一気に力が抜け、すの場へ座り込んだ。







なんだ。なんともないじゃない…。








きっとさっきのも悪い夢。







「なんでもないわ。心配させてごめんね?」






私はそう言ってお母様と弟の側に駆け寄り、2人を抱きしめる。






そんな私をお母様は







「鈴音、本当にどうしたのよ。」






と笑いながら頭を撫でてくれた。








夢で良かった…。











そう思ったその時










"バンッ"










という鈍い音が部屋中に響き渡った。






…え?






私は音のする方へ恐る恐る目を視線を移した。







するとそこにはお父様や使用人達の返り血を浴びた男達が立っていた。







私は目を疑った。






あれは…夢だったんじゃないの?







そんなことより…





「あなた達…ここに何しに来たのよ。」











男達は拳銃を片手に不敵な笑みを浮かべていた。