その夜、洗濯物を取り込もうとベランダに出ると、ガラガラっと隣の部屋のベランダのドアが開いた。
「あ」
「あ、こ、こんばんは」
「越野さん今洗濯物取り込んでるの?笑」
「あ、はい、忘れてて、笑」
「そっか。あ、差し入れありがとね、おいしかったよ」
お風呂上がりであろう櫻井さんのふにゃってした顔。
反則だ。
「いえ!また持っていきますね!」
「ん、ありがとう。でも最近変質者出るって連絡が入ったんだ。本部のほうから。だから越野さんも気を付けるんだよ」
「あたしなんか誰も狙わないですけどね笑
でも、気を付けます!」
「ん。じゃ、俺部屋戻るね。おやすみ」
おやすみって...いいな...
ふふって微妙な笑いを浮かべながら、私も部屋に戻った。
