「あの、これ。よかったらどうぞ!」
「え、なにこれ。こんなの貰えないよ」
この間のコンビニで、きっちり櫻井さんが買ったものを確認していたけど、甘いのいっぱいあったから好きなのかなと思って、甘い和菓子を持ってきた。
「いいんです!お仕事で疲れたときは甘いものが一番ですよ!がんばってくださいね」
「ありがとう、越野さん。あとで仲間と頂くね」
「はい!じゃ、あたしはこれで!」
ぺこっとあいさつをして家に帰る。
そういえば…彼女いるのか聞いてなかったな、
そりゃあんなに優しくてイケメンなら彼女くらいいて当然か。
1人でから笑いをして、いつの間にか家に着いていて、部屋の鍵穴に鍵を挿す。
カチャ、という虚しい音が、余計にあたしの心を冷たくさせた。
