「あ!いた!ね、なっちゃん、櫻井さんいた!!」



「へー、あの人が理子の好きな人?」


「す、好きじゃないって!」



あたしとなっちゃんは今、櫻井さんの勤務している交番に来ています。



少し差し入れなんかも持ってきちゃったりして。



「…行かないの?」



「行くよ!行くけど…」



邪魔にならないかな、

迷惑にならないかな、


あたしのなかでたくさんの感情が入り乱れている。




「あたし帰るよ?」


「い、いや待って!!行くから!よし!」



あたかも偶然歩いてて通りかかったていでいくからね!?

と、何度もなっちゃんに忠告をして。


いざ、櫻井さんのもとへ!!!