その夜今日のことを思い出していた。
そのせいでママたちに
「なによあいり。ニヤニヤして気持ち悪いわね!」
「どーしたぁー?あいり。悪いものでも食ったのか?あははは」
「あいりー?おねーちゃんにはなしてごらん!!」
と、からかわれた。
もぅ!ホントうるさいんだから!!
部屋に戻ったわたしはずっと考えていた。
あぁ あの人だれなんだろぅ・・・かっこよかったなぁ。
すらっと伸びた身長。たぶん180cmはあるよね。それにキラキラしたミルクティー色の髪の毛。シュッとした目・・・
爽やかに香るシトラスの香水・・・
って!ヤバイヤバイ。変態みたいになってるじゃんあたし。
もう寝よ寝よ。
ドキドキした思いを胸に私は眠りについたんだ──。
これが苦しい恋の始まりになるなんてわからないまま──。
