せなと別れたあと私は公園に立ち寄った。

ふぅ。夕焼けを見ながらブランコに座った。

ポツリ ポツリ……

え??雨???

ザァー

最悪。傘持ってきてないし……しょうがないから近くにあった建物の中に入って雨宿りをした。

くしゅん……うぅ。寒い

はやくやまないかな……

「井上?」

ドキン───。大好きな人の声が頭の上から聞こえた。

「あ、あおいくん??」

「こんな雨の中何してんの??」

「たまたま立ち寄ってブランコ乗ってたら雨降ってきちゃって(苦笑い)」

「ふーん。でも、途中で今日学校から帰ったよな?しかも朝泣いてたし。なんかあったの??」

うわ…見られてたんだ…

「うんん!なんでもないよ!」

「ふーん。変な井上」

「変でけっこーですーーー」

なんて言ってたら蒼衣くんに笑われた

「あ、雨やんだな」

「通り雨だったのかな??」

「わぁ!虹だぁ」

目の前には綺麗な虹がかかっていた。

「井上は笑顔が1番にあってる」

「もぉ!冗談言わないで!」

なんて言ったけど内心すごく嬉しくて、ドキドキして、幸せな気持ちになった。