「おはよ~…」
「あいり??どぉしたのそのクマ!」
「う、うん。ちょっと寝不足で……」
「あいり……なんかあったでしょ?出会ったばっかりだけどあいりの様子がおかしいのなんてすぐわかるんだよ?」
「あたしまだまだ頼りないけどでもあいりが辛いのはやだょ?」
優しい聖那の言葉にわたしは涙を流した。
「よしよし。あいり屋上いこ?」
聖那と一緒に屋上に行った。今までのこと、蒼衣くんを好きになったこと。かなさんのこと。全部話した。
ギュッ…
聖那があたしを抱きしめてくれた。
「辛かったね。あいり……」
聖那はあたしが泣きやむまでずっと背中をさすって抱きしめてくれた。