遥斗side
ドンッ
ケーキ屋に入ったとき誰かとぶつかった。ブラウンのサラサラの髪の毛で色白の華奢な女の子だ。フワッと洗剤の匂いがした。「ごめん」と言ってその子を立たせようとしたときドキッと胸がなった。
────アイツにどこか似てる。
俺はその女の子のことが気になり始めた。
次の日その子のことを考えていたら眠れなくなって寝不足のまま駅に向かった。
って……俺は変態かよ。
俺がそんなことを考えながら歩いていると俺の横をすごいスピードで走る女の子を見た。
あれ、こいつ昨日の……?
そしたらその女は足を滑らせて階段から落ちそうになった。
あぶね!
俺はその子を支えて話しかけた。
制服を見たら同じ高校だってことがわかった。
その子は俺と話しているとき表情がコロコロ変わって面白いなって思ってた。
話に夢中になっていると電車に乗り遅れたことに気がついた。
俺はカフェにその子を誘った。
奥のテーブルに座りその子を見ると百面相で思わず笑ってしまった。
不思議な顔をされて理由を言ったら拗ねたからまた面白いなって思った。
