「綺帆、葵人瞬輝連れて買い物いってきて。」 「えええ、何買ってこればいいと?」 「牛乳と~…。」 なぜ、二十歳の記念品すべき誕生日に 買い物へ行かなくちゃ? 「葵!瞬!行くよ!」 スーパーまでは歩いて10分の距離だった。 夕方とはいえまだ暑かった。 「今度ね梨々香ちゃんがね、遊びにくるんやて!」 「へえ、梨々香ちゃん、なつかしい。」