アレから数年。 「鏡よ、鏡。世界で1番美しいのはだーれ?」 こう聞くのは、何度目だろう。 『世界で1番、美しいのは。女王様ではなく、白雪姫です。』 白雪姫。大きくなるにつれて、美しさを増していく。 憎い。悔しい。王様の愛さえ向かなくなった。 コロシてしまえばいいのかしら。 私は、狩人に頼み、心臓を獲ってくるように言った。