休み時間。 あたしの席に親友の犬塚まきえがやってきた。 「ちょっと〜、朝っぱらから和音くんと仲良いじゃないですか?」 しかも、ニヤニヤしながら。 あたしはまきえを呆れたように横目でみる。 ……はあ。 「あのね、あたし達、兄妹なの。そんなの、しょうがないでしょ?」 「うーん、でもさあ。」 まきえはあたしのお兄ちゃんが好きだ。 だから、兄妹のあたしにまでやきもちを妬く。