あたしは2人にタオルケットをかけて、自分の部屋に向かった。 お兄ちゃんも寝てるよね。 お母さんとお父さんが寝てたんだもん。 ―ガチャ ドアを開けると、 ベットに腰掛けるお兄ちゃんがいた。 うつむいていて、眠っているのか起きているのかわからない。 バタンとドアを閉めると、お兄ちゃんがバッとこっちに顔をあげた。 あ、隈ができてる。 もしかして、ずっと起きててくれたの? お兄ちゃんは何も言わず、 あたしのところへ来て、 抱き締めた。