だけど、あたしの予想とは違ってた。



「茅音だよ。

俺、和音にお前を紹介される前から
お前のこと知ってた。

くさいセリフかもしんないけど
だから運命かと思ったんだ。」





まさか、あの駿君が

こんなこというなんて思わなかった。



あたしと、本気で付き合ってくれてるんだ。



そのあと、今までの恋愛について、
話してくれた。


付き合った女の人が彼氏がいたこと。

結婚してる人を好きになってしまったこと。

その人と付き合えたこと。

でも結局捨てられたこと。


そんなとき、お兄ちゃんに出会って、あたしを紹介されたこと。



だけど、いくら聞いても、

あたしを初めて知った日のことは


教えてはくれなかった。